8/6 HIGH RAIL 1375 乗車レポート
お久しぶりです。執筆時テストが終わろうとしているMusakidsE233です。
1か月以上前にyoutubeでは実況しましたが、ブログに書くのを忘れていたので書き留めておきます。
ブログにおける乗車記は、ネタとテンポ重視の動画では触れられなかったことや、感想などを含めて真面目志向で紹介していきます。いちおう実況動画とは分離していきますので、ブログ記事だけで乗車記としてご覧いただけると思います。どっちも雑ですけどね。
今年7月~9月にかけて開催された信州デスティネーションキャンペーン。それに伴い山梨県北部と長野県東部を結ぶ小海線(小淵沢-小諸)に新しい観光列車がデビューしました。今回はそれに乗車して小海線完乗したレポートになります。
小淵沢から「八ヶ岳高原列車」でやってきたのはJR最高標高駅として知られる野辺山駅。レンタサイクルを借りて周辺をめぐってみます。
まずは標高1375m、日本の鉄道線では最も高い場所にあたります。踏切付近には土産屋やソフトクリーム売店、ミニ神社、鐘、記念塔が建ち観光スポットになっています。
続いてJAXA野辺山天文台。特別公開日でないと入れないかと思いましたが、一部区域は常時開放しているようです。広大な敷地に観測アンテナが並びます。
1時間ほどで野辺山駅に帰還、夏風を感じながら走るのはなかなか爽快でしたが、疲れたのでソフトクリームで一休み。美味い。マジで。
そして「HIGH RAIL 1375」が入線してきました。星と天空をコンセプトとし、小淵沢~小諸間を1.5往復(春-秋)する観光列車です。夜に運転される「星空号」ではここ野辺山で星空観察の時間が取られています。
キハ110系列2両を大改造しています。
外装は古民家風で落ち着いた「おいこっと」とは逆に、夏の高原の緑によく合うスタイリッシュさを感じるもの。側面はリベット調で夜空と山をあしらったデザインです。
わかりにくいですが種車の影響で車両の長さに違いがあったりします。
では車内へ。指定を取った2号車は横4列のリクライニングシート(背面と肘掛テーブル装備)で、合計21席のミニマムな空間です。座席は星座を散りばめた紺のモケットと黄色のヘッドレストで統一されています。
窓枠にはボルトのような装飾が。なおボックスシート時代から窓割は変えていないので眺望には当たり外れがあります。
妻面にはさまざまなイラストが黒板みたいに描かれ、ドア上にLEDスクロールを設置。
1号車は観光列車らしく外を向いた座席が配置されています。八ヶ岳側に斜め向きの一人掛けシート、千曲川側にペアの二人掛けシート。端にはボックスシートが両側にあります。
この号車は1か月前発売時点ではびゅう旅行商品に主に充てられますが、専用ではないので、余りが出た場合は指定席券でこの場所に座ることになります。
HIGH RAIL 1375は付帯設備が充実しているのが魅力。前面展望スペースは一部区間(往路は信濃川上-中込)のみ開放されています。
その後方にはなんとプラネタリウムがあり、常にプロジェクターから星座が映し出されています。昼の列車でも列車コンセプトの星を楽しめる設備です。円形の空間には天文関係の書籍が置かれており、車内で読むこともできます。
編成に1か所だけの乗降口付近にはスタンプ台、記念撮影ボード、トイレ、洗面台があります。ボードがありませんがアテンダントさんが記念撮影サービスに回っている間の撮影。さて、その記念撮影での掛け声はいったい何でしょうか・・・?
1号車端には物販カウンターがあり、オリジナルグッズ、特産品、軽食を販売します。また旅行商品の食事のサーブも行っています。区間が限られているので買いそびれないように注意しましょう。
(旅行商品についてくる食事はオプショナルプランとして指定席券の乗客も利用可能ですので、「青春18きっぷ+指定席券+オプションの食事」という乗り方ができます。)
ということで八ヶ岳高原サイダーを飲みつつ景色を楽しみます。最高標高駅である野辺山からは千曲川と交わりながら山を下りていき、小海付近から平地を進んでいきます。
小海駅を出るとよくある田園風景に。沿線人口と列車本数も増えます。
景色に飽きた人はこちら。携帯端末を介して、前面展望のリアルタイム配信や沿線紹介をするページに接続し、車内で閲覧できます。
佐久平駅は北陸新幹線との接続駅ですが、思ったほど人は降りず、そのまましなの鉄道と連絡する小諸駅へ到着。
HIGH RAIL 1375が走る小海線は、車窓の景色という観点で見ると南側の野辺山周辺に魅力が集中しており、北側は普通の地方路線という印象。ただ、同じ田園風景でも観光列車の車内から見る景色はまた違ったように感じます(小海線は5年前に普通列車に家族で乗車済みです)し、北側は南側より高速運転することや、webサービスもあるので景色の差は充分カバーできています。
普通列車兼用の「おいこっと」とは違い、完全に観光列車仕様なので、車内はかなり力が入っており、快適に楽しく過ごせました。
高原を走るという特色を、いろんな面でよく活かした列車だと思います。
機会があれば晴れた日の(←重要)星空号の旅も楽しんでみたいです。
JR東日本のHIGH RAIL紹介ページ
HIGH RAIL 1375に乗車した鉄道旅の実況動画はこちら↓